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二つのオランダ人形の冒険

二つのオランダ人形の冒険
原題 「The Adventures of Two Dutch Dolls」1895年

絵 フローレンス・K・アプトン
文 バーサ・H・アプトン
訳 もも ゆりこ
ほるぷ出版1988年

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19世紀後半は、印刷技術の発明において大いに活気に満ちた時期です。
木版画、銅版画、エッチング、石版画等とあらゆる表現方法が登場。
優れた挿絵による大衆向けの読み物、すなわち絵本は、
量産、販売などの環境も整備されたこの頃から
ぐいぐい勢いづいてゆくわけです。

そんな中にうまれたこちらの絵本
ハーフトーンが美しい石版画で描かれた、やさしい語り口のお話です。

日本でも第一次世界大戦が終わりを告げた1920年代
木版ではないカラー印刷が発達し「子供乃友」や「赤い鳥」「コドモノクニ」などの絵雑誌が流行しましたが、
その原型とも思われる世界観。
やさしいんです、どれもこれも。

「ごきげんよろしゅうおしゃれさん あたしもおめかししてみたい」
とか
「はずみでふたりの手ははなれ かたいゆかに ずってんどう!」
とか。

「ずってんどう!」。なんてのん気な。

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アプトンはその後、黒人の人形「ゴリウィグ(ゴーリーとも)」をヒーローに仕立てて続編をどんどん出します。
キャラクター商品もたくさんできて、大人気だったそう。

現在絶版です。
復刊を願う方はぜひ投票してみてください。

復刊ドットコム→二つのオランダ人形の冒険

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