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クリスマスの絵本

クリスマスの絵本を2冊ご紹介。

が、その前に。

こどもにクリスマスを説明しようとすると、導入についイエス・キリストを持ち出しがち
挙句宗教・思想へと話は混線、こどもは遠い目…

そもそもイエス誕生のお祭りであるはずのクリスマスに
紅白配色のめでたきご老人が、なぜプレゼントを配り歩くのか?
己をも混沌の淵へと落とし込むことになります。

そんな誰もが一度はもつであろうこの疑問、
こちらがとっても詳しく教えてくれました。

サンタクロースとは
貧しい人や子供達を助けたなどの伝説で多くの人に慕われた、
4世紀に実在した聖ニコラス (Saint Nicholas) が原型。

以後12月6日は聖ニコラス祭りとしてパレードなどが行われるようになりましたが
イエスの誕生の祭事や冬至祭、
その他にもヨーロッパの各地、その地域の風習と結びつきながらさまざまなお祭りが融合し、形を変え、
移民と共にアメリカなどに伝わったのだそう。
今の日本におけるクリスマスのスタイルはそんなアメリカのスタイルの、商業的なほんの一部分なのでしょう。

こどものころたまたま幼稚園がカトリックだったこともあって、
「クリスマス」といえばイエス誕生の厳かなイメージが先行していて、
クリスマス=サンタクロースなる発想はむしろ恥ずかしいことだと思っていましたが、
今考えてみれば
聖ニコラスのお話の方が、ずいぶんしっくりします。

「良い子にしていればサンタクロースがやってくる」
という殺し文句は今でも好きではありませんが、
毎日頑張っているご褒美的なプレゼントを配ってくれるサンタクロース、
なんていうのがいても
イエスさまを突然引っ張り出してくるよりいいかもしれないと思う。

そんなわけで一冊目は

「サンタ・クロースからの手紙」J.R.Rトールキン

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指輪物語の著者トールキンが、もとい!サンタクロースが、
四人のこどもたちのために書いた絵と手紙をまとめた絵本。

サンタクロースの字がわなわな震えています。
相棒の白くまがいつもなにかをやらかして、そのぼやきなんかがかいてあるのだけれど
たまに白くま自身がみじかい手紙を送ってくることもある。くまいわく、「北極語」の!
自分北極語だから、英語のつづりがちがうかもしんないけど、とかなんとかいいわけしながら。

訳書もいくつかあって、それぞれ編集が違うのですが
せたていじさん訳のこちらも、ページ数が原著よりもぐっと少ないですが、ユーモアたっぷりでおすすめです。

誰かになりかわって手紙を送り続ける。しかも自宅に。
考えただけでなんだか楽しい、やってみよう。

もう一冊は、

「クリスマスものがたり」ワイルドスミス

イエスの誕生を少し変わった視点で描いていますが
これはとにかく絵本として素敵。
「クリスマスってなに?」の問いにはなりませんが
少し不思議で特別な、ある物語のひとつとして楽しめます。

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