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田窪恭治展 / MOTアニュアル2011Nearest Faraway 世界の深さのはかり方

現代美術館に行きました。

まずMOTアニュアル2011世界の深さのはかり方

Imgl


日本/東京の新しい美術をグループ展形式で紹介するものとして、1999年より行っているシリーズ企画です。
11回目となる本年は、「Nearest Faraway 世界の深さのはかり方」を副題に、6人の作家により構成します。

私が日頃慣れ親しんでいるのは、茂みに分け入り分け入り探求してゆく感覚。
顕微鏡を覗く目の前に広がるにぎやかさ
暗闇の真逆 目の覚める白や 水面を滑らかにすべり散る点と線

しかし関根直子さんの作品は、ある一定の距離を持って対峙する時、
急に空気をふくんでざわめきたつ。
離れてなお引き寄せられ 波のような吸引力

彼女の制作は
目に見えない頭の中のイメージを紙面にのせることからはじまる。
現実的に生まれる像とイメージとのズレをむしろ肯定し
紙面上で息を吹きかけるように形をゆらゆらと変えながら成形してゆくのです。
くせ、物理的な原因による描きづらさなどの痕跡が残ることにも積極的で
立ち位置によりみえるものとみえないものが出てくることもまた想定内。

そうしてできたグレートーンの世界は、
これという実体がなく
でも鑑賞者それぞれの記憶や思考の中で、かげろうのような何物かを呼びおこすのです。

シャープペンシルや鉛筆で
細かな線と点、描いては消し描いては消し
気の遠くなるほどの集積の跡。

制作プロセスも特に惹かれるアーティストです。

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お次に観たのは田窪恭治展 風景芸術

「自分より長い時間を生きるであろう、特定の現場の風景を表現の対象とした仕事を『風景美術』。作家がいなくなった未来においても生き続ける表現の現場を『風景芸術』」と呼び、そのような空間的にも時間的にも開かれた活動を目指しています。
(代表作のリンゴの礼拝堂

鉛を貼り、何層にも重ねた顔料をノミで掻き出して出来た質感は深みがあり
「住民と作品と享受者、出資者、所有権をめぐる芸術」という開かれた形態での制作活動も、そそがれたパワーを思うとただただ感嘆。

「風景芸術」というジャンルはむしろデザイナ―的な「仕事」に近い所に位置するような
気がしますが
この際ジャンルはともかく
純粋に2人の‘吸引力’を素晴らしいなと思った一日。

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