日本の子どもの文学ー国際こども図書館所蔵資料で見るあゆみ
ちょうど近くにいたので国際こども図書館へ立ち寄りました。
サクラもほころぶ上野の山を歩く。
パンダが明日くるらしい。
この図書館は、明治39年(1906年)に帝国図書館として建てられた建物を再生・利用したものです。
これは帝国図書館時代の外観
内外装の意匠・構造を最大限に保存し、大規模地震に備えて免震工法を採用した改修工事が、行われました。
あらゆる工夫と決断でできあがったこの建物、
明治・昭和・平成の三つの時代の要素が一体となるわけですからそれはまあツギハギ的ではありますが
大階段といくつかの閲覧室が補修のみをおこなわれ
唯一当時の面影が感じられる場所です。
エントランスからカフェテリアのガラスボックス、当時の裏外壁をさらに外側からぐるりと取り囲むガラスのラウンジのデザインは
建築家・安藤忠雄氏によるもの。
見たかったけれど絶版でかなわなかったいくつかの絵本があったので、書庫から出してもらう。
ご対面。すばらしい!
かばんにそっとおさめてしまいたい衝動をなんとかこらえ
名残惜しく別れます。
3Fでは日本のこどもの文学という展示がやっていました。
「押すと開く」ふむふむ。
ではさようなら。
帰り道にもう閉鎖した京成電鉄の「博物館動物園駅」をパチリ。
自分にとってお化けや暗闇が深刻な問題だったお年頃に、
上野の山で遊んだ帰りによく利用しました。
闇が口をあけたような地下階段を下りると、灰黒いコンクリートの世界。
蛍光灯はちらつき、壁は常に湿り気を帯びていて
ところどころじわーっと濡れている。
とどめになまぬるい風。
これが毛先をかすかにゆらすとアレがくる合図!
数秒後にプワァーンと反響する電車の警笛にひっとなり
背中をまるめて乗り込むのです。
好きな感覚の記憶の跡地です。
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